きょうから8日(日)までの6日間、中通りから高円寺ストリートへの小道を入ったところにあるレンタルギャラリー&スペース、ギャラリー二軒目さんで開催される写真展「ao 鈴木明日菜・千葉荘太郎 二人展」に伺ってきました。
「作品について、ネットには情報を出していない。」とのことで予備知識も何もなく伺ったところに、入り口にはこのようなメッセージが。
「あなたにとっての” 青” はなんでしょうか?」
考えること、それ自体が意味を持つ質問だなと思いました。これは、予備知識も何もないまっさらな状態でうかがって正解だったというわけですね。ともあれ、安直にその答えを考えはじめる前に中に入ることに。
以前こちらの取材の際にも感じたことですが、らせん階段をあがるのも楽しいのがこのギャラリーだなと2階へ上がると、白い壁面にお二人の作品がりりしく並んでいました。
こちらは鈴木明日菜さんの作品です。
青い目のチンパンジー。これは鈴木さんによる処理で、こういうことがやりたいことのひとつなのだそう。
こちらは表面的には青というより、はっきり赤がメインにとなっているのが面白いなと思いました。
続いて千葉荘太郎さんの作品です。
一瞬のようでもあり、長いようでもある、そんな対となった時間を青があったおかげで感じる作品でした。
こちらも対という点では同じく、朝でもあり夕方でもあるかのようで、青はスパイスのようだなとも思いました。
ギャラリーにいらっしゃった千葉さんによると、もともとカメラの修理の仕事をしながら写真を続けていた千葉さんにとって今回が初めての展示会で、プロのカメラマンの鈴木さんが以前高円寺で展示会を開催したことがきっかけで、それじゃあとギャラリーを探しているうちに、ギャラリー二軒目さんと出会ったそう。
「ちょうどこんな駅から近くて手ごろなギャラリーを見つけて。二人でいっしょにと思ったのは、おたがいの撮るものが、空だったり、電線だったりと似ていたからですね。」
なるほど、そういえば似ているなと思いましたが、冒頭の質問と同じように、知識を持たないで接してみても、自分の中にわきあがってくるものが、自分にとっての答えなのでしょうね。
今週の日曜日まで開催のこの写真展、本当に、カフェや雑貨屋さんに立ち寄る感覚で楽しめるものだと思いました。
ギャラリー二軒目
高円寺北3-2-19
03-6383-0102
ギャラリー二軒目さんのホームページ
ao 鈴木明日菜・千葉荘太郎 二人展
3日(火)~8日(日)10:30~20:00(最終日は18:00まで)
東京都杉並区高円寺北3丁目2−19