誌面連載記事『人生らくらくカウンセリング』連載〈4〉


本記事は「HAPPY!高円寺」連載中(2012年7月号、vol.33より)の人気記事『心理相談室サウダージの人生らくらくカウンセリング』をバックナンバーを含め公開(毎月10日頃更新)したものです。

心理相談室サウダージは、高円寺庚申通りで「家族問題(虐待、AC、DVなど)、お子様の問題(不登校、ひきこもり、発達障害、成績不振など)、アルコー ル・ギャンブルほかの依存症、摂食障害、職場・友人・恋愛などの人間関係の悩み、トラウマ、自傷行為、生きづらさなどの悩み」といった幅広いご相談を受けています。

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人生らくらくカウンセリング

連載<4>「最新心理療法FAPの発見①」

 

室長のアイコン前回、脳には共感の働きをする部位、ミラーニューロンが存在することをご説明しました。今回は、そのミラーニューロンを利用したFAPという治療診断法についてお話ししましょう。うちの相談室でも使っている効果バツグンのテクニックです!

私の師匠、大嶋信頼先生は、かつて面接後に時々胃腸の痛みを感じていました。ただ、検査をしても異常はなく薬を飲んでもよくなりません。不思議なことに胃腸に痛みが起きた時ほど、来談者の状態がよくなることに気づき始めました。自分の内臓の痛みと来談者の回復に関係がありそうなのです。

そんな時、ミラーニューロンという脳の共感の働きを知りました。ストレスが原因で胃かいようになるのが一例で、脳と身体各部はつながっています。大嶋先生は、自分がミラーニューロンを通じて来談者の心の痛みを受け取れた時、つまり来談者が癒された時ほど、自分の脳から内臓へ痛みが強く伝わったのではないかと思いました。そして、治療者の側から内臓の反応を積極的に利用すれば、来談者の診断や治療がうまく行えると考え始めました。内臓の反応をとらえるために使ったのが、内臓反応が指とつながっているという東洋医学の経絡の考え方でした。共感が起きていれば、来談者の脳→治療者の脳→治療者の内臓→治療者の指と反応がつながってくるはずです。大嶋先生は面接しながら自分の手を振って指の反応を確かめました。するとなんと指がぴくっと曲がったのです!


著者について

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