本記事は「HAPPY!高円寺」連載中(2012年7月号、vol.33より)の人気記事『心理相談室サウダージの人生らくらくカウンセリング』をバックナンバーを含め公開(毎月10日頃更新)したものです。
心理相談室サウダージは、高円寺庚申通りで「家族問題(虐待、AC、DVなど)、お子様の問題(不登校、ひきこもり、発達障害、成績不振など)、アルコー ル・ギャンブルほかの依存症、摂食障害、職場・友人・恋愛などの人間関係の悩み、トラウマ、自傷行為、生きづらさなどの悩み」といった幅広いご相談を受けています。
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人生らくらくカウンセリング
連載〈11〉「わかっちゃいるけどやめられない!! ~依存症から回復するには~」①
「私の夫がパチンコにハマっていて、何100万円も借金をしているのにまだパチンコがやめられません。どうやってやめさせればいいんでしょうか?」
「借金をしたり使ってはいけないお金をつぎこんででもパチンコなどのギャンブルをしてしまう人は、ギャンブル依存症という病気になっていると思われます。依存症というのは、ある行動の快感を脳が覚え込んでしまって、その行動をいったん始めると害があることがわかっていても自分の意志では止められなくなる病気です。ハマるものはさまざまです。ギャンブル、アルコール、薬物、買い物、ゲーム、食べ物(摂食障害)、リストカットなどの自傷行為、恋愛、セックス…。しかし、”わかっちゃいるけどやめられない”という歌の通りになっているのは、どんな依存症でも同じです。周囲がどんなに立派なお説教をしても、本人がどんなに反省をしても、いったんそのハマッている行動を始めてしまうと脳内のスイッチが入って、ほどほどでやめることができません。」
「じゃあ、パチンコができないように閉じ込めておくしかないんですか!?」
「回復の方法はあります。ギャンブル依存症の当事者たちが集まって自分たちの体験を話すGAという自助グループに参加を続けるのです。ただし依存症は“否認の病”と言われ、本人はなかなか自分が依存症であることを認めようとしません。
そこで、まずご家族や周囲の人が、ギャマノンという家族の自助グループに継続参加を始めてください。」
「夫の依存症を治すのに、妻が自助グループに行くんですか?なぜそんな回り道をしなくちゃいけないんですか?」
「不思議に思われるかもしれませんが、そっちの方が実は早道なんです。」