本記事は「HAPPY!高円寺」連載中(2012年7月号、vol.33より)の人気記事『心理相談室サウダージの人生らくらくカウンセリング』をバックナンバーを含め公開(毎月10日頃更新)したものです。
心理相談室サウダージは、高円寺庚申通りで「家族問題(虐待、AC、DVなど)、お子様の問題(不登校、ひきこもり、発達障害、成績不振など)、アルコー ル・ギャンブルほかの依存症、摂食障害、職場・友人・恋愛などの人間関係の悩み、トラウマ、自傷行為、生きづらさなどの悩み」といった幅広いご相談を受けています。
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人生らくらくカウンセリング
連載〈9〉「いじめ、体罰、性被害が起きたら~不登校のすすめ~」①
「中学2年の息子が、学校の先生から体罰を受けているようなんです。どうしたらいいでしょう?」
「体罰の確かな証拠がなくても、被害が疑われるのであれば、とりあえず学校に行くのはしばらくやめましょう。状況をしっかり調べ、もし本当に体罰が起きていたら、学校側がその責任を認めて、体罰の経緯と体罰を振るった教師の処分、再発の防止策をはっきり伝えてくるまでは、学校には行かせないでください。」
「でも、息子は不登校ということになってしまいますよね。受験などにも不利になるんじゃないでしょうか?」
「あなたは息子さんの命や心身の安全と受験、どちらが大切だと思いますか?先日も体罰を苦にして自殺したお子さんがいましたよね。体罰、いじめ、性被害など、お子さんの心身が危険にさらされるようなことが学校で起きたら、再発がないと確認できるまで登校してはいけません!それに被害が認められれば、学校を休んだことも正当な理由があったとされますから、受験で不利になることは普通はありません。」
「まずお子さんに話を聞きましょう。ただ、無理に聞き出さないようにしてください。被害を受けているお子さんは、自分の被害を語りにくい心理になっている場合も多くあります。身体の傷、食欲や睡眠の状態、悩んでいる様子などがあれば、そこから話を始めてみてください。お子さんが話しにくい様子なら、お友達や他の保護者の方から情報を集めてみてください。状況がわかったら、対応方法をご一緒に考えましょう。」