ハッピー高円寺に隔月で連載している星さいかさんの「来て見ていい街!高円寺」の撮影で、中通りにある角のパン屋「丸十ベーカリーヒロセ」さんに伺いました。
夜遅くまで開いていることもあり、これまでほかのお店の場所を説明する際の「目印」としてもしばしば登場というか、助かっていたのですが、
大正14年(1925年)から同じこの場所で営業されていたと知ってびっくり!
「ちょうど高円寺駅が出来たのが大正11年ですね。私が4代目になります。」
と、今では高円寺の名物として全国に発送もされている「阿波おどりサブレ」を並べながら教えて下さったご主人によると、毎日終電までをめどに営業中だそう!どうりで遅いわけですね~!
また、この阿波おどりサブレは、
「年間7万2千個作っていて、駅前のNEWDAYSさんでも販売されています。」
とのことで、単純計算としても1日あたり約200個がこの場所で作られていることを知り、驚きました!
もちろん、阿波おどりサブレだけじゃなくて、たくさんの種類のパンやスイーツも、この場所で作られています。
ここで生まれたパンたちが、夜にはもうすっかりこんな風に、お嫁さんになっておうちを出るようです(^^)
あ、そうか、また明日になったら会えるのだから、お嫁さんというより、旅行に行った子どもたちと言ったほうがよいかも?
さて、ところで、この「丸十」とはどのような意味なのでしょうか?
気になった私がネットで検索すると・・・
Wikipediaに「丸十製パン」というページが見つかりました。
読むとなるほど~!パンの作り方のひとつだったのですね!
まだパンが高級で一部の人しか食べられないような時代に、広く誰もが食べられるように、作り方を研究した、そんな思いと大変な努力がこの名前には含まれているのですね。
さらに、このWikipediaのリンクからまた別のリンクへといくつかページをたどると、ヒロセさんについての記事も見つけることが出来ました。
読んでまたまた驚き!添加物やph調整剤といったものを使用しない作り方はもちろん、杉並区の学校にも納入されているものだとか。
そして、
「40年ぶりに高円寺に寄ってみたら、小さい頃に行っていたパン屋さんがまだ残っていて、びっくりしたわ!」
というお客さんによるエピソード!
4代目と伺っていたものの、こうした生の声にふれると、スケールの大きい時間の流れにボーっとなって、そのあとジーンとしちゃいます!
終電に間に合う一日一日を過ごしながら、長く通い続けたいお店だと思いました。
丸十ベーカリーヒロセ
高円寺北3-22-5
03-3337-5535
ヒロセさんのホームページ
東京都杉並区高円寺北3丁目22−5