高円寺中を歩いている編集部スタッフですが、急ぎ足だったり、ゆっくり散歩調だったりと、いずれも立ち止まらずにいることが多いです。不思議なもので、歩いていると嫌な出来事をやり過ごせるようになってきたり、良いアイデアだと思えるものが断片的に浮かんだり、単純に楽しくなってきたり、といいことづくめなことに気付かされます。
さてそんな高円寺の道中ですが、皆さんもご存知の通り、駅前を歩いていると、通りの人に様々な案内物(チラシやうちわやポケットティッシュetc)配られていますよね。わがハッピーくんも、駅前で握手したりHAPPY!高円寺を配ったりしているので、配っている人には顔馴染みになっている人も多いそうです。
昨日の夕暮れ時だったんですが、ここ数日の涼しい奇妙な天気の土曜日のせいか、珍しく人通りの少ない駅前を通りがかりました。そして、いつもと変わらず、チラシやクーポン券が配られている光景を、ふと無意識に立ち止まって眺めていました。たぶん、ぶつかりそうな人も少なかったからかと思いますが、それよりも、眺めているうちに、なんか奇妙な感覚を覚えていました。
(外にいるのに、なんだかコマーシャルを見ているようなコマだ・・・)
(歩いていると、楽しいのに、立ち止まるとコマーシャル・・・というのは、決め付けで早とちりなんだけどね・・・)
こんな言葉が浮かんできます。なるほど、よく聞き取れなくても、きっと「お願いします。」の内容で渡されるものを、通りがかりの人の多くは「素通り」したり「何となく受け取ったり」、中にはおっと思って「興味を持って受け取ったり」しているんだけど、そんな関係が、何だか展開の予想が付きやすいコマーシャルみたいに思えるからだと、この奇妙な感覚の理由にひとり思い当たりました。
言うまでもなく、ここは高円寺です。楽しい街、盛り上げ隊としてもっと盛り上げたい街なんです。それでは?
それであれば、劇にしてはどうか?そう考えました。高円寺といえば大道芸もあります。ぴったりです。そして、いっそ一方向の関係すら変えちゃって、通行人の方々が即興で参加出来るようにするのはどうか?しかもいっそ2店以上で、と考えました。
え?
「絡まれたり絡んだりが起こるんじゃないか?」
ですって?
そう、それは確かに心配です。まずは駅前でも北口を舞台として、交番の方にも観てもらうという姿勢で始めれば良いと思いますし、だんだん知られてきたら、本来争いごとが好きではない僕たちのことですから、色々な駅前で展開していけると思っています。
え?
「でも肝心の話や脚本が面白くないとだめだろう?」
ですって?
そう、それはとても大切なことですよね。例えば、
① からっと揚がる天ぷら油(食品メーカーさん)
と
②そのてんぷら油を使っているお店(高円寺の店舗さん)
と
③天ぷらによく合うお酒やドリンク(お酒、飲料メーカーさん)
といった出演者で
『酒と水と油(仮)』のようなタイトルの劇を上演、
その途中で、オリンピック高円寺店で衣料用洗剤を買って帰宅途中の主婦の方が
「主人のシャツに、もし天ぷらが付いても、油はこの洗剤で落ちるかしら?」のように乱入する・・・
こんな流れが考えられます。言うまでもなく、僕たちの生活は一つだけの製品で成り立っているわけでもないですし、製品も一つの製品だけで成り立っているわけでもない、みんな関わり合っているんですものね。
あ、そうそう、大道芸(人)とは元々、投げ銭で生活する、つまり、芸そのもので生活するのが正しい意味らしいです。それなら同じく路上ではありますが、今回の場合はむしろチンドン屋さんの方が似ているかもしれません。但し、2社や2店以上といった複数の団体が演じていること、通行人や観客の方々が加わる余地が設けられていることが新しいと思います。そしてその新しさは、地域密着がますます求められている今の時代にぴったりなのではないでしょうか。
いかがでしょうか?特に企業の皆様、こうした大道チンドン広告劇に少しでも関心を持ったという方は、お気軽にこちらまでご連絡下さい。よろしくお願い致します。