表記のうえでは中野区ですが、実際は高円寺な大和町。同じく早稲田通りでも間違いではないですが、大場(だいば)通りといったほうがしっくりくる庚申通りとあづま通りに面したこのエリア。いっそのこと中野であろうが高円寺であろうが中高一貫(!)でいいじゃないとばかりに、商店街と住宅街が一体となってかもし出されるゆるさや楽しさは、目的もなくぶらぶら散歩していると特に感じられる気がします。考えてみれば、これってぜいたく~っ!ありがた~いっ!
一方、せまいようで広い高円寺で当たり前のようにぶらぶらしていると、なかなかこのありがたみを忘れているもの。「えー、そんなお店があったの~っ?!」ってこともあったり。見ているようで見ていないことに気づかされます。
前置きが長くなりましたが、ふだんありがたみを忘れがちなもののひとつに歯が、ここまで読むのにかかった時間くらいでは決して十分でないものに歯みがきがあります。そして、このエリアに、決して派手ではないのですが、ドラマチックなストーリーやユーモアに事欠かない歯医者さん、川崎歯科クリニックさんがあります。
今回、ハッピー高円寺で初の発行となる「ハッピー高円寺カレンダー2014(※下段参照)」の取材で、元おそば屋さんという異色の経歴をはじめ、院長の川崎先生はそのにこやかでおっとりとした表情からはなかなか想像しにくい数々のご経験をお持ちだと知ったのですが、お話を通してその表情どおりユーモアを忘れない姿勢を感じました。
そんな先生は、クリニックのホームページでも連載しているレトロ・アンティーク歯科(明治時代といった昔の歯科関連製品の広告やパッケージ)や切手といった趣味をお持ちで、それは専門誌に執筆するほどの本格的、専門性を持ったものでした!
「歯科治療で有名にならないといけないのにね(笑)」とのお言葉に思わずつられて笑ってしまいましたが、院内もまた笑いが自然とこぼれそうなリラックスできる雰囲気でいっぱいです。
レトロ・アンティーク歯科のカタログも並んでいます。見事にとけ込んでいますね!
” 患者さんとじっくり向き合って、なるべく歯を削らない、抜かない、そんな歯医者がひとつくらいあってもいいんじゃないかと思いました。こうした診療は、じつはあまりお金になりません。でも、「歯医者=痛いところ」というのが患者さんのイメージなので、僕は痛くない、やさしい治療に挑戦してみようと思いました”
これは先生が登場する書籍(「トップからの決断 ナラティブカンパニー」2012年パブラボ発行)にあったお言葉なのですが、ここにもひょうひょうとしたユーモアというか、力んでいないけど力強い気持ちを感じました。そして、やっぱり高円寺らしいなと思いました。
そんな院内では、もちろん趣味だけでなく(笑)、オリジナルなテキストも充実!昭和30年の「口腔衛生週間のポスター」を表紙にあしらった「歯みがきタイム」や(これは東京都歯科医師会が編集したものですが)「お口の健康手帳」といったものを、診療開始前にいただくことができます。
こうした「削るよりも予防」に力を入れている院内だけあって、患者さんの半数以上が予防のために、クリーニングのために毎月通われているのだそう。
毎月通うのが当たり前になる。この場合の当たり前は、いいことだよねって思いました(笑)。
川崎歯科クリニック
中野区大和町1-65-2
03-3339-824
川崎歯科クリニックさんのホームページ
東京都中野区大和町1丁目65−2
※「ハッピー高円寺カレンダー2014」・・・10月下旬に完成予定です。ハッピー高円寺の冊子風となったカレンダーで、川崎歯科クリニックさんをはじめ、高円寺を盛り上げているお店の方が登場しています。掲載医院・店舗様が登場している専用ページは後日更新致しますので、ハッピー高円寺のTwitterやFacebookをチェックしてくださいね。
なお、カレンダーは掲載医院・店舗様で入手できるほか、26日(土)、27日(日)の高円寺フェスでも配布予定です(いずれも無くなり次第終了。また一部の掲載医院・店舗様での配布時期は11月からとなる場合がございます)。