さと、事前にお知らせしていたように、いよいよ当日本番ということで、長仙寺の信徒会館で開催された信濃寄席に行ってきましたよ、寄ってきましたよ!もーーーうっ、これが最高!じんわりと余韻(よいん)にひたることも、ぎゃははと思い出し笑いすることもできる楽しい体験だったのです!
8時開演ということで10分ほど前に到着していましたが、あたりはほらこのとおり、にぎやかな通りのすぐそばにあって、堂々とした落ち着いたたたずまいです。
信徒会館にはすでにおおぜいのお客様が受付を済まして2階へ上がっていました。
「今回は、演芸まつりの特別版という位置づけ」
「信濃寄席としては初の落語が出ない、いわゆる” いろもの” だけの寄席」
なるほど。そんな司会の方のご挨拶につづいて、最初はこの方、ハッピー高円寺でもおなじみ、二重丸◎さんの登場です!
さっそく、前日はバレンタインデーということで、お客様ひとりひとりにチョコが配られていきます。獅子の迫力とチョコの甘さの組み合わせが新鮮!
そして、立て続けにお二人の息をのむような、息の合った技が次々と繰り広げられます!
締めにはなんと、お客様も舞台へ。
会場はすっかり一体化した感じで、気持ち良くなってきましたよー!間髪入れず、続いては漫才コンビの宮田陽・昇さんの登場です。
これが、もう最初からパワー全開、マシンガンのように飛ばす飛ばすなんです!
いわゆるネタバレになるのでここでは触れませんが、最近のニュースをたくみに取り入れ、暗くなりがちな話題を逆手にとって、たくましい笑いに変えていくような、そんなすがすがしさを覚えました。ジェットコースターのような展開ですが、あちこちから聞こえる、ぎゃはは、げらげらの笑い声から完全に会場が一体化したことが分かるほど、老若問わず盛り上がっていました!
そして、本日のお昼に北口に応援にかけつけてくれた、大阪のちんどん通信社さんの登場です。
宮田陽・昇さんまでのめまぐるしい展開から一転、ものごしのやわらかい、おだやかな語り口調がクラリネット、バンジョー、太鼓が奏でる、どちらかというとちょっと物悲しい演奏に続きます。
「東京に来ることを知った” 婦人公論” という雑誌で連載中の室井滋さんが、取材を申し込んでくれましてね。ちょうど高円寺で、2時間半インタビューをして下さったんですよ。」
へー!さっすが室井さん、分かってらっしゃる!
「この曲を聴いて、分かった人はだいたい85歳以上ですね。」
とのお言葉に続いて演奏された曲は・・・分かりませんでした(笑)。とはいえ、会場にいらっしゃった比較的ご年配のお客様の多くはご存知の様子で、うんうんとうなづきながら、メロディーに体を揺らしていました。
なんだか異国に来た感じを覚えます。古い新しいではない、間違いないのは心地よい感じなんです。
「みんな、お子さんやお孫さんに(ご自分の時代の)歌を植えつけて下さい(笑)。この世にいなくなっても歌は残っていきますから。」
うーん、ぜいたくな時間です。全員で「線路は続くよどこまでも」を歌ったり、軽快なジャズ風の演奏が続いた後、宴もたけなわで、出演者の3組のみなさんが揃って大団円となりました。
いやー、くどいようですが、ぜいたくな体験、ぜいたくな時間を過ごすことが出来ました!これこそ、百聞は一見にしかずなのでしょうが、なんとかこのさわやかな興奮を感じてもらえればうれしいです。
初回ということは、二回、三回と続きがあるものと思います。また次回レポートが出来るよう、開催を希望している編集部です。二重丸◎さん、また企画して下さい!